ゼロからつくる家系図(第7号)〜戸籍の読み取り(3)〜 /自分でつくる家系図
 
相続・遺言はこちら
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    ゼ ロ か ら つ く る 家 系 図  (第7号)

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 こんにちは、家系図制作舎サービスを運営している行政書士事務所
 リーガルアシスト横浜の行政書士の清水です。
 
目次
 1.家系図の作成 〜 戸籍の読み取り(3) 〜
 2.ミニ知識 〜 紙(1) 〜
 3.編集後記

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1.家系図の作成 〜 戸籍の読み取り(3) 〜

  はじめに、このメルマガでお話する事について、
  ざっと概要を書いておきます。[第x号]というのは
  すでに話したところです。[■]は今回の話です。

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  家系情報の取得((住民票[第1号]=>)戸籍の取得)
    戸籍の取得
      戸籍/除籍/改製原戸籍[第2号]
      どこからどうやって取得するか[第3号]
      謄本/抄本[第3号]
      定額小為替[第2号]
      戸籍謄抄本等請求書(地域により名前は異なります)[第3号]
      本人確認資料[第4号]
        住民基本台帳カード[第6号]
      本人とのつながりを示す資料[第4号]
    戸籍の読み取り
      書式の種類[第2号]
      戸籍に関係した法律[第5号]
      記載原因[第6号]
      個人情報欄[第6号]
      本籍欄、戸籍筆頭者欄、前戸主欄、事項欄[■]
      戸籍をたどる方法
      数字、変体仮名、地名
  作図
    家系図専用ソフト?wordやexcel? メリット・デメリット
    wordでの作図  テンプレートの使用
    fontの設定など
  その他
    長期保存[第4号]
    プリンタ[第5号]
    紙[■]
    巻物・和本など
    その他
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  今回は戸籍の各欄の記載内容説明です。

  戸籍のコンピュータ管理について補足しておきます。平成6年の法務省令
  第51号で戸籍のコンピュータでの取扱方法が定められ、順次コンピュータ
  化が進んでいます。時期は市町村毎に異なりますので、まだ従来どおりの
  ままのところもあります。どの程度進捗してるのかまでは知りません。
  
  そしてコンピュータ管理に移行した場合、その前の紙の昭和23年式戸籍は
  改製原戸籍となり、保存期間は100年です。
  
  紙で管理されている場合は、謄本とおなじ書式の原本があった訳です。
  しかし、コンピュータ管理に移行した後は、謄本のかわりとなった全部
  事項証明書と同じ書式のものが役所に保存されているわけではありません。
  あくまでもデータとしてのみ存在することになります。
  
  全部事項証明書の書式は、昭和23年式と全く異なりますが、内容としては
  同じで、読みやすく記入されています。以下の説明では昭和23年式といっ
  た場合、この全部事項証明書のことも含みます。書式は異なりますが、
  内容は類推で理解できるものと思います。一点、細かい相違点をあげて
  おくと、事項毎の印は押されていません。

(1)本籍欄

    戸籍を識別するキーは、ここに記入される本籍と、戸主あるいは
    戸籍筆頭者となります。
    
    ここには、建物でなく土地を識別する内容が書かれます。一般的には
    不動産の登記などで使用される「地番」という方式ですが、住居表示
    の採用された地域では、住居表示の方式の場合もあります。ただし、
    住居表示の方式でも、建物までは識別しません。
    
      この部分、既に発行のメルマガでは「本籍は地番表示」として
      いたのと不一致になってますが、こちらが正しくなっています。
    
    同じ役所の管轄範囲内で転籍した場合には、この欄内で古い本籍に
    線を引き、新しい本籍が記入されます。
    
    古い戸籍では、この本籍欄に事項欄への記入と同様に、転籍年月日
    まで記入されているものもあります。


(2)戸籍筆頭者欄、前戸主欄

    戸籍右下の同じ場所ですが、昭和23年式では戸籍筆頭者、それ
    以前の方式では前戸主が記入されます。
    
    戸籍筆頭者は戸籍のキーですが、前戸主はキーではありません。
    もっとも、戸籍をたどる時に古い戸籍を取得する時には、キー
    になりえます。
    
    内容としては氏名が書かれますが、明治19年式では「亡父」
    というように関係と亡くなっているかどうかが氏名の前に書かれます。


(3)事項欄

    先週の「(1)記載原因の種類」で書いた各種の届出のほかに、
    戸籍の改製、再生、消除のような事項が記入されます。

    明治19年式、明治31年式、大正4年式では、事項欄だったものが、
    昭和23年式では戸籍事項欄と身分事項欄に分かれました。これに
    より、改製や転籍のような個人の身分に変更のない事項は、戸籍
    事項欄に、身分に変更のある事項は身分事項欄に分けて記入され
    るようになりました。

    新しいものでは事項毎に終わりに印が押され、改行されていますが、
    古いものでは印はあっても改行されず続けて記入されたり、印が謄本
    では殆ど見えないものがあります。

    ここに記入されるパターンはとても沢山ありますので、全てを書く事
    はできません。そこで代表的なものをあげておきましょう。
    
   ・出生
     (本籍地に届け出た場合)
      平成5年1月1日東京都港区で出生同月14日父届出入籍
     (非本籍地に届け出た場合)
      平成5年1月1日神奈川県横浜市で出生同月14日父届出
      同月18日同市長から送付入籍
     古いものでは番地まで入っていたり、年月日が最初になかったり、
     送付した市区町の名前が入っているなどのバリエーションがあり
     ます。

   ・婚姻
     (夫の氏を称する婚姻の場合)
      夫婦の新戸籍が作られ、夫婦はそれぞれ元の戸籍から抜けるので
      都合3の戸籍に記載されます。
      新戸籍と夫の戸籍は同じ役所の管轄内とします。
      <夫婦の新戸籍>
       戸籍事項欄
        平成5年5月5日編製
       夫の身分事項欄
        平成5年5月5日佐藤桃子と婚姻届出東京都港区高輪1丁目
        1番地鈴木太郎戸籍から入籍
       妻の身分事項欄
        平成5年5月5日鈴木一郎と婚姻届出神奈川県横浜市鶴見区
        2丁目2番地佐藤幸夫戸籍から入籍
      <夫の婚姻前戸籍>
       夫の身分事項欄
        平成5年5月5日佐藤桃子と婚姻届出東京都港区白金台
        3丁目3番地に夫の氏の新戸籍編成につき除籍
      <妻の婚姻前戸籍>
       妻の身分事項欄
        平成5年5月5日鈴木一郎と婚姻届出同月7日東京都港区長
        から送付同区白金台3丁目3番地に夫の氏の新戸籍編成に
        つき除籍
     (古い例をいくつか列挙しておきます。本籍地は現在の表示です)
        埼玉県さいたま市緑区4丁目4番地加藤雄一次女大正7年
         7月7日鈴木次郎と婚姻届出同日入籍
        明治45年6月3日山梨県甲府市北口1丁目3番地元戸主
         廃屋川崎ウメ婚姻届出同日受付入籍
        明治12年5月15日千葉県千葉市中央区栄町8丁目8番地
         山本茂兵衛長女入籍ス

   ・死亡
     (本籍地に届け出た場合)
      平成20年12月1日午後6時20分東京都港区で死亡
       同月14日親族山田三郎届出除籍
     (全員除籍になる場合) 戸籍事項欄にも記載がされ、戸籍が
      除籍簿に移されます
       平成20年12月14日消除
     古いものでは死亡日時が日付までのもの、時までのものもあります。


 (続く)転籍、改製、家督相続を予定しています


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2.ミニ知識 〜 紙(1) 〜

  前号で「住民基本台帳カード」について書き、そこで「引越しをした場合
  などには無効になりますので、必要に応じて作り直すことになります。」
  としました。しかし、ここは2年度を目処に改正される方法のようです。
  以下、参考記事のurlです。
  http://www.asahi.com/national/update/0119/TKY200901190299.html
  
  さて、今回は紙。
  
  せっかく家系図を残すのだったら、きちんと長期間残るものが良いです
  よね。
  
  インクについては顔料系が良いだろうと書きましたが、今回は紙のほう
  です。

  だいぶ前になりますが、図書館の本がボロボロになって危ないという話題
  がありました。あの時のキーワードは何でしょう?覚えてるでしょうか。
  
  そう「中性紙」です。中性紙でないと保存しているうちに紙がボロボロに
  なるという事でした。

  で、いろいろ探してみました。その中で和紙のメーカーに中性紙ですか?
  と聞いたところ意外な答えが返ってきました。和紙はみんな酸性だそうで
  す。和紙の耐久性は古文書で証明されているわけですから、中性というの
  は洋紙の製法で作る紙の場合に要求されるもののようです。このあたりの
  情報は充分な裏を取ったとは言えないので、ちょっと怪しいかもしれません。

  これから考えると、和紙といいながら中性紙といっているものは、洋紙に
  近いものなのかと思います。

  といってもペンやプリンタで使えるものとなると、純粋に昔からの製法で
  作られた和紙ではないでしょうから、微妙なところですね。

  (続く)

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3.編集後記

  年末からずぅ〜っと続いてきた晴天。少しですが、やっと雨が降りました。
  晴れのほうが気持ちは良いけれど、あんまり晴れが続くと乾燥して火事も
  増えるでしょうから、少々降ってくれるほうが良いのでしょう。

  それに対して、経済は全然晴れてくる見込みが見えないですね。全世界的
  台風、もっと激しくなる可能性もあるようです。オバマ大統領になっても
  簡単には再生できそうにありません。それどころか、彼がデフォルト宣言
  するんじゃないかと言っている人もいるくらいです。国がデフォルトに
  なるとは要は国債の利息を払わないとか、元本を返さないという事ですか
  らね。そうなったら大変な事が起きるでしょうね。

  せっかく読んでいただいているので、わからない所や、知りたいことが
  あったら、質問してくださいね。
  magazine@legal-assit-yokohama.com や
   http://legal-assist-yokohama.com/kakeizu/QAform.phpから
  質問をお送りください。


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