描画オブジェクト、描画キャンバスなどについて/自分でつくる家系図
 
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 描画オブジェクト、描画キャンバスなどについて
1.officeのバージョン、直線
2.テキスト、ショートカットキー
3.[図形の調整]で簡単にきれいに並べる!
備考1.office2000と2007との違い
備考2.WordとExcel, Powerpoint, OpenOffice.orgの相違について
備考3.描画オブジェクト、描画キャンバスなどについて (このページ)

  ここまで、特に「描画オブジェクト」「Word図」「描画キャンバス」
 について説明してきませんでした。

  Wordの作図機能は、本来は文章に挿絵を入れられるようにするのを
 目的にしたものです。そのため、段落と図形とがつながりを持ってい
 ます。これまで説明した描き方は、個々の図形がそれぞれ段落と結び
 ついています。これに対して、「描画オブジェクト」「Word図」
 「描画キャンバス」は複数の図形をまとめて段落に結び付ける方法です。

  本来の文章作成との関係から考えると、複数の図形をまとめて段落
 に結び付ける方法のほうが合っていると言えます。この方法でないと
 使えない便利な機能もあるのですが、詳細な図を描く際に気になる機能
 とのバランス、および機能の互換性、の面から考えてこれらの機能を
 使う説明をしてきませんでした。

 ここで互換性および機能の面について説明しておきます。

 
 [Word図の編集画面]
    文章とは全く別のウィンドウで編集する。
  Word図
 [描画オブジェクトの編集画面]
    文章中で編集する。
  描画オブジェクト

  「Word図」および「描画オブジェクト(Draw98)」は、Word2000の
 機能で、これらで作成した図はWord2007でも見ることが出来ます。
 しかし、「Word図」は編集できるものの画面タイトルには互換モード
 と表示されます。「描画オブジェクト」は直接は編集できません。
 「描画オブジェクト」はコピーした後「形式を選択して貼り付け」で
 「図(拡張メタファイル)」にして貼り付けると編集可能なデータに
 変換することができます。
 Word2007では編集できるものの将来のWordでの編集には不安を感じ
 ます。


 [描画キャンバスの編集画面]
    文章中で編集する。
  描画キャンバス
  「描画キャンバス」はWordXPから導入された機能で、Word2007で
 も使えるものです。ただし、WordXPとWord2003では図形を描くとき
 に自動挿入されるようになっていました(自動挿入を無効にもでき
 ます)が、Word2007では自動挿入されないようになりました。おそ
 らく、「描画キャンバス」を使っていない人が多くて、そうなった
 のではないでしょうか。


  詳細な図を描く際に気になる機能面、およびコネクタ機能の
 比較は以下のようになります。

  詳細描画機能比較

  「直接記入」とは「描画キャンバス」「描画オブジェクト」
 「Word図」のいずれも使わないで作図することを示します。
  
  「表示位置の現表示域外移動」とは、その下にある操作で表示
 エリアが飛んでしまう事です。例えば200%に拡大して、ページの
 右下を表示して作業している際に、図を削除したら、表示位置が
 ページの左上に移動してしまい、もとに位置に戻るのに、縦横
 両方のスクロールバーを操作しなければならないのは、かなり
 ストレスとなります。ここでは○は「表示エリアの飛び」が起き
 ないこと、×では起きてしまうこと(使いにくい)を示します。
  
  「グリッド吸着有無の切替え」とは、グリッドでない場所に
 図形を作ったり移動したりできるように切替えられるかを示しま
 す。○は切替え可能、×は切替え不可です。

  「コネクタ機能」とは図形と図形を一般の「直線」でなく
 「コネクタ」でつなぐと、一方の図形をうごかした場合にも、
 接続関係が維持されるように「コネクタ」が自動変形される機能
 です。家系図でも使える機能ですが、個人的にはそれほど使い
 易いとは感じられないので使っていません。○はこの機能が
 使える、×は使えないを示しています。

  結局のところ、自分は家系図作成では「直接記入」で描いて
 います。なお、文章中に挿絵を入れる時は、2000では「描画
 オブジェクト」、2007では「描画キャンバス」を使っています。

  このように作図機能面から比較すると、PowerPointのほうが
 Wordより優位になります。使っている人はWordより少ないですが、
 操作がそんなに違うわけでもないので、持っているのでしたら
 PowerPointのほうが良いでしょう。


2009-10-23 図や文など若干変更