家系図のスタイル(縦横・巻物・和本など)/自分でつくる家系図
 
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  具体的な家系図のイメージってどんなでしょう?

  おごそかな雰囲気のなか「主人」が奥のほうから、風呂敷につつんだ
  ものを持ってきて、ひろげると中には、桐の細長い箱。箱をあけると、
  巻物が登場、うやうやしく広げると先祖の名前がずっと並んでいる。

  という感じですか。

  それとも、大きな和室の客間でもあって、そこには床の間があって、
  掛け軸がかかっている。その一族の開祖?の人が一番上にいて、
  下にいくにつれ人数が増えている。

  大きな洋室の客間には、ふんわりしたソファがあって、
  壁には「大きなパネル」。パネルには、自分から遡る先祖の名前が
  並んでいる。

  家族団欒の居間で棚においてある、ちょっと重厚なファイルを開くと
  そこには.....


  人それぞれでしょう。まあ、ちょっと重厚なファイルくらいは欲しい
  ですね。間違って捨てられたら困るので、そのくらいの区別はつけて
  おきたいところです。

  さて、では家系図のスタイルについて順次書きましょう。最初に言って
  おきますが、家系図にJISもISOもないので、基本的には自由です。
  そうはいっても昔からある程度、守られているルールがあるので、
  合わせておくほうが人が理解しやすいといえます。

(1)親子・兄弟・夫婦間の配線
  
        ・親子関係は縦の線であらわす
        ・兄弟姉妹は上部を横線で結ぶ
        ・兄弟姉妹は年上を右に置く

        ・夫婦は横の二重線で結び、          子はその二重線の真ん中から下に下ろします。         ・C,Dは実子、Eは養子です。          養子は水平線から二重線にします。 (2)全般的な配置  縦型と横型      ・縦型(三角) 先祖から自分までたどる
    ・縦型(逆三角) 自分から先祖をたどる場合  
  ・横型      縦型の階層を横並びで、大きくは            右を上の年代になるようにしたもの
           この例は縦型(三角)を並び替えたものです   縦型のメリットとしては、人のつながりが判りやすいというのが   一番でしょう。デメリットとして、人を追加してゆく場合に、   だんだん縦横とも延びてゆくので扱いにくいと言えます。   ただしパソコンで管理して紙に出す場合は、半分は問題が消えますね。      横型のメリット・デメリットは、縦型の逆。書き足していく場合も、   横につぎたすだけなのでシンプルです。 (3)系図・系譜             続 没生             柄 年年               月月             な 日日             ま               え     個人毎に記録する情報としては、名前の他に続柄、生没年月日あたりが   基本となりますが、何を入れないといけないという事はありません。   これら以外に、婚姻のみでなく生涯の間にあった多くの事項を、個人毎   にまとめると、それが「系譜」となります。      これと縦型・横型との関係はどうなるでしょう。縦型の場合は、図に   多くの情報を書き込むのは難しいでしょう。一方、横型は横幅が増え   るだけなので、いくらでも書き込めます。   縦型の図と併せて、系譜集という形で図と別に作っておくという方法も   あります。 (4)仕上げ形態  巻物・掛軸・和本・折本・ファイル   ・巻物:基本は横型ですが、2段の横型にしたり、幅の大きな巻物では       縦型とする場合もあります              横型で系図のみの場合、かなり細かい系譜までも書込む場合       などあります。   ・掛軸:縦型で、個人毎の情報は最低限でしょう。   ・和本:一般の本は洋式ですが、和式の綴じかたをとったものを和本       といいます。この場合、一般には縦型の系図と、系譜の       セットでしょう。写真をごらんください。
  ・折本:一見、和本とおなじように見えますが、巻物を蛇腹のように       折りたたんだような形。実際な長い紙ではなく、四角い紙を       ――――― ――――――――― ――――――        ――――――――― ―――――――――       図のように半分ずらしながら貼ったものです。       内容的には巻物とおなじように、横型が基本です。       巻物と違って見たいところを開けるという特徴があります。       写真をごらんください。
  ・ファイル:和本と内容的にはおなじようになるでしょう。  <仕上げを依頼する場合の連絡先>   巻物・掛軸 和生堂(神奈川) 電話/FAX 0467-87-9550   和本 京都和とじ館(滋賀) 電話 077-575-2912/FAX 077-521-2521   折本 萌生堂(長崎)    電話/FAX 0956-38-3438